2006年07月06日

人生のターニングポイント1(シスターとの出会い)

  人生最初のターニングポイントはカトリック系シスターとの出会いだった。
あれは小学5年の3学期だった。

現在の私からは想像できないかもしれないが人前で話すことが大の苦手で
そういう場面に直面した時は、心臓ドキドキ、脚はガクガク、顔は真っ赤になった。
その反面、内弁慶で弟や妹には言いたい放題のわがままぶりだった。

沖縄本島から布教活動で石垣島に来てたそのシスターは小学校近くの雑貨屋に間借していた。
その自宅に子供達を招きいれ聖書を読んでくれたり、賛美歌を歌ってくれた。
お土産に名刺大の色画用紙に聖書の中の言葉を書いて可愛いリボンをつけてプレゼントしてくれた。
そのプレゼントを貰うのが楽しみで学校の帰りはいつも立ち寄った。

ある日、「人は皆平等です。 人は美しい心で接すれば相手も美しい心で返してくれます」
言いまわしははっきり覚えてないがそういうニュアンスの言葉が素直に心に沁みた。

人前では喋れないのに身内の前ではいばってる自分を恥ずかしいと思った。
身内にもよその人にも同じように接しよう!  裏表のない人になろう!
よし! 私は変わるんだと心の中で叫んだ。 
でもそこはやはり子供で「今、変わると変だから6年生になりクラス替えしたら変わろう」
とひそかに決心し、小学校6年にその決心を実行に移した。

その後、シスターは沖縄本島へ戻り私はクリスチャンになった訳でもない。
シスターと出会えてなければ現在の私はない
本当に不思議な出会いだったと思う。 

どの時点で人生の転機が訪れるか判らない。
人との出会いを大切に大切にして行きたいと思う。

今日は棚を掃除してたらクリスチャンの伯父が何年も前に贈ってくれた聖書がほこりをかぶっていた。
ティッシュでほこりをふき取りながらシスターのことを懐かしく思い出した。


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